アロマは「芳香」、テラピーは「療法」、合わせて「芳香療法」という意味になります。
花やハーブなどの植物が持つ良い香り(芳香成分)が、緊張を解きほぐしたり、気持ちをリフレッシュさせたり、
ココロを落ち着かせたり、さらにはカラダやココロのバランスをやさしく整え、生まれ持つ自然治癒力を高め
ながら健康に導くナチュラルケアのひとつです。
犬のカラダに働きかけるルートは大きく分けて3つあります。
■香りが鼻から脳に伝わるルート
■香りが鼻の粘膜や肺を通して血液に入り全身に伝わるルート
■皮膚から浸透し、血液から全身に伝わるルート
鼻が敏感な犬には刺激が強くストレスになるのでは?と思われる方もいるかもしれません。
たしかに犬の嗅覚は人の1千〜1億倍もの能力を持つといわれていますが、これはかぎ分けられる臭いの種類が
多かったり、遠く離れた臭いや空間に残った臭いをかぎ分けられたりする能力が優れているということです。
香りの成分は、犬の感情や記憶・本能をコントロールする脳の大脳辺縁系へ伝わり、そこからカラダ・ココロの
様々な部分に働きかけます。
香りと記憶の結びつきが強い動物である犬だからこそ、アロマテラピーを日常のケアやトレーニングに
うまく取り入れて、愛犬との生活を楽しんでください。
■高品質な精油を選びましょう
精油のラベルや添付されている説明書に、精油の植物の学名、抽出部位、製造方法、産地が明確に書いてある
ものが良いでしょう。溶剤や油で薄めたり、合成香料を使っているものもあるので注意してください。
■原液では使用しないようにしましょう
精油は濃縮されていて原液ではとても刺激が強いため、必ず希釈して使いましょう。
希釈濃度は0.25%以下、皮膚の弱い犬の場合はパッチテストを行い、0.1%程度から始めてください。
■内服はしないようにしましょう
口に入った場合は大量の水で口をすすいで下さい。また、飲み込んでしまった場合は吐かせずに、
すぐに獣医師にご相談ください。
■目に入らないよう気をつけましょう
目に入ってしまった場合も大量の水で洗い流し、獣医師にご相談ください。
■火気に注意しましょう
精油には引火性があります。火の周りでの使用は注意が必要です。
■感作に関する注意
感作とはアレルギー反応のことで、今まで何も皮膚に影響のなかった精油でも、ある時から急にアレルギーの
ような反応が出ることがあります。そのような場合は使用を中止して様子をみましょう。
■光毒性に関する注意
精油のある成分は、皮膚につけた状態で日光などの紫外線にあたると皮膚に炎症などを起こす性質があります。
光毒性の代表的なものは柑橘系の精油に含まれる ベルガプテン という成分で、光毒性の可能性のある
精油を外出前や外出中に使用する際は注意してください。
現在はベルガプテンの成分を抜いた[ベルガプテンフリー]の精油も販売されています。
■子犬と乳幼児のための注意
生後6ヶ月以下の子犬と3歳以下の乳幼児には芳香浴以外はおすすめしていません。アロママッサージは
避けてください。抵抗力が弱く、体重も少ないため、精油の影響を受けやすいといわれています。
■妊婦の方、妊娠中の愛犬のための注意
精油の中には 通経作用(月経の周期を整え、月経を引き起こす作用)のあるものがあります。
とくに妊娠初期には注意が必要です。
犬の場合は妊娠期間が短いため、妊娠の可能性がある場合・妊娠中は使用を避けてください。
■きちんと安全に保管しましょう
精油は酸化しやすく揮発性も高いので、しっかり密閉し冷暗所で保管しましょう。
消費期限を守り、酸化した精油は使わないようにしましょう。
また、子供や愛犬の届かない場所に保管してください。
■愛犬に次のような拒否反応が出た場合は、直ちに使用を中止しましょう
・過度によだれをたらす
・くしゃみ、荒い鼻息
・うろうろ歩き回り、狂ったように転がったり、床などに身体をこすりつけたりする など
アロマテラピーは病気の予防や健康管理に役立ちますが、治療行為ではありません。
身体にトラブルがある場合はまず獣医師にご相談されることをお勧めいたします。
犬にはそれぞれ個体差があります。自己責任の上、充分注意して安全に使用してください。
まずは、愛犬の好きな香りを見つけてみましょう。個体差があり、好きな香りは異なります。
同じ香りでもその日の体調や気分によって感じ方が変わることもあります。
効果効能ばかりにとらわせて嫌な香りを無理強いしないようにしましょう。
そのとき一番惹かれる香りが、一番必要とする香りといわれています。
香りを試す時は、ティッシュなどに1滴垂らして、少し離して香りを漂わせてあげましょう。
決して直接鼻に近づけないでください。嫌な香りは、顔を背けたり、逃げていったりします。
好きな香りであれば、鼻をクンクンさせて近づいてきたり、舐めようとします。
■芳香浴
芳香浴はお部屋に香りを漂わせる方法で、香りが優しくココロとカラダの緊張を和らげリラックス、
リフレッシュさせてくれます。
オイルウォーマー、アロマライト、ディフューザーを使ったり、素焼きの小皿、ルームスプレー、
マグカップにお湯を張るなどの手軽な方法もあります。1回10〜30分、1日2回程度を目安に行ってください。
■アロママッサージ
アロママッサージはマッサージとさらに精油の香りで筋肉の緊張をほぐし、ココロもカラダもリラックスさせ
皮膚や被毛からも浸透します。精油とキャリアオイルをブレンドしてマッサージオイルを作り、そのオイルで
マッサージしていきます。ブレンドする希釈濃度は0.25%以下が目安です。
ブレンドしたマッサージオイルは早めに使い切りましょう。
■温湿布(ホットタオル)
筋肉痛やコリ、疲れの溜まっている部分を優しく温められる温湿布は、温めカラダを癒しながら香りの成分が
皮膚からも吸収され、さらには香りによるリラックス効果も期待できます。
ドッグスポーツや競技会など筋肉をよく使う愛犬や腰痛もちの愛犬にもオススメです。
また汚れや臭いが気になるとき、ホットタオルを作って拭いてあげると手軽にカラダを清潔に保てます。
■足浴
足浴は血行促進や足の疲れを取るのに効果的です。香りによるリラックス効果も期待できます。
小型犬は大き目の洗面器、大型犬は湯船に少しお湯を張って入れてあげるとよいでしょう。
■ボディースプレー
簡単に作ることが出来るスプレーは初心者にもオススメです。
虫除けスプレー、ブラッシングスプレーなど用途に応じて愛犬に合ったスプレーを作ってみましょう。
■肉球クリーム
自然素材を使って、安全な添加物なしの自家製クリームが簡単に作れます。香りも好きなものを
選ぶことができます。ぜひ、日常のケアに取り入れてみてください。
■落ち着かせたい時にオススメの精油(心を落ち着かせ、リラックス効果のある精油)
ラベンダー / ローマン・カモミール / イランイラン / マージョラム / サンダルウッド など
■元気を出したい時にオススメの精油(疲労回復や心を明るく元気にする効果のある精油)
ローズマリー / ゼラニウム / ペパーミント / オレンジ / ベルガモット / グレープフルーツ など
■お散歩後の足拭きやお掃除にオススメの精油(除菌・消臭効果のある精油)
ティートリー / ラベンダー / ペパーミント / ユーカリ / ローズマリー など
■虫の多い時期にオススメの精油(虫除け効果のある精油)
ラベンダー / ゼラニウム / レモンユーカリ / レモングラス / ペパーミント など
■14東京都 訓 第002750号
■14東京都 保 第002750号
■有効期間の末日 H32年1月27日
■動物取扱責任者 安久井 瞳
■事業所の所在地 東京都 大田区
■出張エリア
東京都大田区 / 品川区
それ以外のエリアも訪問可能です。
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